温泉に関する日々のネタ帳

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温泉狂

温泉権と温泉集落を研究する傍ら、秘湯も時々訪ねたい温泉狂です。(T_T)
写真は大深温泉オンドル宿舎

雑記

温泉に関するコラム風の備忘録です。

温泉宿で1か月暮らしたい

  • 1か月10万円で温泉宿に暮らした~い

    玉川温泉岩盤浴

    様々な温泉施設がある中で、1つの方向性として、長期滞在型の温泉施設を増やしてほしいと思うようになった。
    仮に年金額が1か月20万円内外だと仮定すると、その半額くらいの費用で、1か月滞在させてくれる温泉宿はないものだろうか。。
    もちろんこの料金だから、素泊まり、それも寝具もなし、その他アメニティ(ホテルなどの設備や調度、備品などをいう)なしでも構わない。
    そこで思いついたのが旧来からの湯治宿における自炊だった。
    温泉狂の文献ーい.温泉集落の5の文献『日本の温泉地』(1987)には湯治について次のように書かれている。『近世期以降のわが国では、貴賤を問わず温泉地に滞在して湯治を行うことが一般化し、温泉地によっては湯治一廻り七日、三廻り二十一日間の滞在が最低限必要であるとか、中十日間の湯治といった習慣が生まれた』、また、同じ著者の13『湯治場は生き残れるか』では、『三日一廻り、三廻り(十日)の湯治場で知られる蒸の湯では』、『温湯は・・・滞在は七日一廻り、三廻りの温泉地のために』などとなっていて、概ね、十日~二十日前後が湯治の期間として知られていた。

  • 自炊と湯治の料金

    後生掛温泉相部屋(オンドル)

    しかし、料金はとなると、自己所有の多くの文献をあたってみたが記載はなく、大半はこういう病に、この泉質が効能があるといった類が多く、唯一前掲書13『湯治場は生き残れるか』に、『酸ヶ湯温泉の自炊湯治(相部屋)で1泊の宿泊料(平均1000円)、旅館湯治の宿泊料(二食付3355円)が北東北の湯治場に比較してかなり高い』と書かれているだけであった。これでは、料金が不安になって、安心して長期に滞在、湯治ができない。設備面で、前掲書13『湯治場は生き残れるか』に、『一般に自炊湯治施設は老朽化しており、衛生面でも不備な点が見受けられる。さらに低料金維持のため相部屋制をたて前としているが、これについてはできるかぎり個室化し、憩いの場を作るだけでなく、各種行事を企画し・・・』と書かれ、湯治場特有の問題がありそうだが、自分にしてみれば、長期に滞在することを前提にしているので、まず料金がどうなんだということが気にかかる。

  • 湯治宿をネットで調べてみた

    大深温泉売店

    そこで、ネットで長期滞在特に自炊湯治をうたっている温泉施設を調べてみた。
    すると、いくつかの問題点が浮び上がってきた。
    まず、このネット社会にあって、温泉施設を自らのドメイン名で運営している施設があまり多くないこと。
    次に料金面の記載を省いているように見受けられる施設の多いこと。
    細かい料金は電話で対応、もしくは旅行会社とタイアップしての料金設定など、Webだけで、何日宿泊すれば幾らかかるといった料金の詳細な内容を掲載しているWebはあまり見受けられなかった。

  • この湯治宿よさげ?

    後生掛温泉湯治村

    設備の整った、1泊ウン万円という温泉施設も必要だが、もう1つの極として、10万円くらいの費用で、1か月滞在させてくれるような施設もあっていい気がする。もちろんこれに湯治といった要素を付け加えれば、泉質、個室、憩いの場、衛生面、アメニティなどが必要になるが、長期滞在者もある程度は妥協して、施設側の維持費が余分にかかってしまうような愚を避けなければいけないのは勿論だ。そうでないと施設経営者も施設の維持が困難となって廃業となってしまう。
    Webを調べていくうちに、北東北の廃業する温泉宿の多いことに今更ながら驚いた。
    その中にあって、温泉狂が「これなら!」というような温泉宿を見つけた。それが、八幡平の後生掛温泉の湯治村と銭川温泉だった。
    両者ともアメニティを考えながらの料金設定、泉質、個室、憩いの場、衛生面などの充実がWebからだけでも伝わってきた。

  • 銭川温泉 いいね!

    銭川温泉

    特に銭川温泉のWebの出来は素晴らしかった。あとはこれにもう少し泉質(成分分析書の記載ー適応症含むー)についての記載があれば何も言うことはないと思うほどの出来だった。

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