秘湯
最近ようやく行けた秘湯です。
大館、小坂にかけての秘湯
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大滝温泉足湯
大滝温泉神社前の足湯です。
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大滝温泉しもの湯
大滝温泉の共同浴場しもの湯です。
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沼館温泉
坂本衛著「超秘湯」(文献のえ.秘湯の№10)には、線路脇の湯と出ている。確かに線路脇だ。雰囲気は温泉センターというところか。大館駅から自転車で行ってみた。奥羽本線沼館の踏切を渡ると左手に見えてくる。踏切の手前には「ぽかぽか温泉」という入浴施設もある。沼館温泉の運営は沼館町内会なので、まさしく共同浴場なんだろうが、施設は立派だ。沼館温泉会館「ぬまだてのゆっこ」というらしい。「超秘湯」には、含食塩石膏泉とあるが、成分分析表には、旧泉質名として含塩化土類-芒硝泉(ナトリウム-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉)と出ている。泉温は42.2℃。PHは8.7。宿泊施設「沼館ハイツ」を併設している。
「超秘湯」には、この他に旧花岡鉱山近くに滝ノ沢温泉、川原の湯っこの2つの温泉が紹介されているが、時間の都合で行けなかった。 -
釈迦内温泉
ここも沼館温泉同様、自転車で行ってみた。泉質は沼館と同じ。泉温は55℃とやや高い。あまり紹介されていない温泉だが、ローケーションも含めていい温泉だと思う。
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雪沢温泉
小坂製錬小坂線(小坂鉄道)の駅、雪沢温泉駅の目の前にある温泉。宿は2軒あるが、そのうちの大雪という旅館に宿泊した。雪沢温泉駅は廃駅となっている。連絡すると、温泉宿のご主人がわざわざ自家用車で迎えに来てくれた。非常に学識のある方らしく、車の中でも、日本経済や林業、温泉経営などについて興味深い話が聞けた。旅館内の廊下には、多くの経済や哲学、法や社会全般に関する書籍が書棚に整然と並べてあり、さながら古書籍の図書館のよう。温泉狂が昔、大滝温泉を研究していたことを話すと、ご主人、「自分は大滝温泉の出身です」とのこと。持っていた大滝温泉の古図を見て、感激、コピーさせてくれと依頼された。本当に学究肌の人なんだなと感じた瞬間だった。
廃線と廃駅と温泉の3つが同時に味わえる貴重な宿だと思う。 -
雪沢温泉
雪沢温泉「大雪」のヒバ造りの男子湯。かけ流しの温泉が止めどもなく流れている。
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久吉たけのこ温泉
久吉温泉「たけのこの里」へ行く途中の道沿い、蕷ヶ平にある温泉。
ここから盛んに久吉温泉という看板が見えるので、本当に紛らわしい。
泉質は、分析表によれば、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、55.5℃。低張性アルカリ高温泉とのこと。玄関の傍らにポンプ小屋が建っている。。 -
古遠部(ふるとおべ)温泉内湯
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(炭酸鉄弱食塩泉)、42.5度の温泉が惜しげもなく毎分500Lも流れ出て、析出物が浴室の洗い場を覆い尽くし、浴室の床を真っ茶色に染め上げる。
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古遠部温泉石灰華
炭酸鉄弱食塩泉、42.5度の温泉の析出物が浴室の洗い場のみならず、浴室の外、浴室の立つ奥遠部川に沿った崖一面を覆い尽くす。そのため、浴室の位置を動かす必要に迫られるという
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古遠部温泉入口
碇ヶ関周辺の温泉が軒並み廃湯になっていく中、源泉の良さを十分に感じられる温泉である。析出物の雰囲気は後述する奥奥八九郎温泉に似ている。それもそのはず、この周辺の温泉は鉱山開発のための掘削によって出現したという。小坂鉱山で黒物といわれる鉱物を処理する技術が開発されたことにより、北鹿地域(大館、鹿角を周辺とする地域)の黒鉱開発は熱を帯び、山間部に黒鉱探査のための掘削が集中した。この過程の中で温泉が湧出したといわれる。フロントの女性(総括責任者)は秋元さおりさんといって、目の綺麗な美人。
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若木立温泉全景
この温泉も黒鉱探査のための掘削の過程の中で温泉が湧出した。道路(R282)(測定は40°23′0.292N、140°42′30.27Eだった)、わきにあるので、気が付かないと通り過ぎてしまう。この温泉の北東に八九郎温泉がある
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若木立温泉湯小屋
湯小屋は鍵がかかり入れない。付近には集落もなかったので、聞くに聞けなかった。八九郎温泉の途中にある野口という集落にこの所有者がいるらしい
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若木立温泉湧出口
源泉から湯小屋への引湯管に析出物が固まって、塔のようになっていた
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八九郎温泉遠景
水田の向こう、杉木立の手前にビニールハウスでできた八九郎温泉の湯小屋が見える(測定は40°23′41.48、N、140°44′56.68Eだった)
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八九郎温泉規定
部落の湯であるが、部落民に限るといった入湯規制はない。そのかわり、浴場入口にこの規定が書かれている
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八九郎温泉成分分析表
泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩。源泉温度41.6度。PHは6.4。源泉に含まれる溶存物質の量が4284.9mgと多い。メタケイ酸が66.2mgと豊富なので。肌をしっとりさせる効果が高い。
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八九郎温泉内湯
内湯の男湯の方。源泉掛け流しで、その量も素晴らしい。浴槽の縁も洗い場も析出物の堆積で茶色に濁り、不思議な紋様を描く。でも掃除が行き届いているせいか、綺麗。
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奥奥八九郎温泉遠景
林道を突き進むと、このような感じで、右手前方に奥奥八九郎温泉が見えてくる。(測定は40°24′28、N、140°45′17Eだった)野湯その物という感じがする。奥八九郎温泉もあるのだが、時間の関係で行けなかった。残念。
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奥奥八九郎温泉
まるでジャグジーのように湯が自噴し、オーバーフローした湯は隣にタイドプールのようにたまり、最後は小坂川に流れていく。周囲は析出物の平原となっている。
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奥奥八九郎温泉
アブが相当出るという話だが、温泉狂が行った時は殆どいなかった。朝早くいくと小坂から妙齢のご婦人方3人くらいで入浴しに来るという耳よりの話を聞けた。それにしてもこんな素晴らしい温泉が残っているなんて・・・。
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