温泉狂

最近訪ねた秘湯を綴ってみました

Profile

プロフィール写真

温泉狂

温泉権と温泉集落を研究するだけでなく、秘湯をこよなく愛する温泉大好き人間。でも先輩諸兄みたいに多くの温泉に入湯することはもうあきらめた。悲しい(T_T)

秘湯

最近ようやく行けた秘湯です。

八幡平の秘湯1

  • 志張温泉元湯

    志張温泉全景

    志張温泉元湯全景
    志張温泉元湯は八幡平温泉郷の入口、熊沢川に沿った渓間の小温泉である。明治15年代以前より、湯治宿舎の経営があったと言われる。1973(昭和48)年現在は志張温泉株式会社の所有となっていて、八幡平温泉郷中でも只1ヶ所、私有地に立地する温泉である。従って、土地台帳には、志張温泉KKの所有で、登記簿も同様である。(当時は基本価格160万円、湧出口数2、固定資産税28800円)
    ところが、志張温泉KKの経営悪化から2008年5月7日についに事業を停止し、自己破産申請の準備に入り、倒産した。負債約6500万円といわれる。
    2010(平成22)年5月、土地や建物が競売に出されていることを知った現所有者の戸舘氏が落札、2011(平成23)年6月16日にリニューアルオープンした。

  • 志張温泉元湯入口

    志張温泉入口

    志張温泉元湯入口
    このあたりは旧宮川村内の部落入会林であったといわれるが、そのことは現存する土地台帳には書かれていない。1938(昭和13)年12月、売買払い下げによって、明治15年代以前より湯治宿舎の経営をしていた阿部佐七にその源泉地盤所有権が払い下げられた。その後、阿部佐七の相続人阿部政美より担保に出ていた土地を買ったのが、志張温泉KKである。一説には旧宮川村内の部落入会林の一部であったことを知らないで買ったとも言われている。買った年1964(昭和39)年の4月、今まで原野として地目登記してあった源泉地を、鉱泉地として分筆登記した。
    1970(昭和45)年、旧宮川村内の部落民3名が、自分達の入会地である源泉地盤は、自分達にもその所有権があるとして、志張温泉KKに、3千万とも言われる額で買収するよう要求してきた。
    志張温泉KKはこれを不当行為として、訴え、1974(昭和49)年当時は係争中であった。
    (1974年当時の志張温泉の支配人である畠山氏談。志張温泉KK社長は和山謙一。)
    因みに温泉台帳では以下のようになっている。
    志張温泉下の湯 48° 温泉権所有者 山崎孝造 温泉利用者 阿部佐七 湧出量34.29リットル
    昭和24年2月22日 許可受理
    昭和39年7月7日付けで 山崎孝造に譲渡
    志張温泉上の湯 43° 温泉権所有者 山崎孝造 温泉利用者 阿部佐七 湧出量14.22リットル
    昭和24年2月22日 許可受理
    昭和39年7月7日付けで 山崎孝造に譲渡

  • 志張温泉ホテル

    志張温泉ホテル

    倒壊した志張温泉ホテル。志張温泉KKは志張温泉元湯と1990(平成2)年に新築した志張温泉ホテルを経営していたが、1997(平成9)年5月の土石流により、休業。8月に営業再開したものの、客が減少し、2007(平成19)年秋には志張温泉ホテル閉鎖にいたってしまった。

  • 銭川温泉全景

    銭川温泉全景

    発見は明和6(1769)年という説あり。明治期に開発されたが、湯治客が少ないので休業していたといわれる。1949(昭和24)年の5月28日に温泉権を許可受理している。その時の所有者、利用者とも阿部金次郎となっている。1963(昭和38)ごろ開業し、1970(昭和45)年ごろ経営に本格的に着手したといわれる。一部の客は赤川温泉に流れたとの話あり。古い資料では、源泉数3、湧出量21000リットル/分。宿泊利用人員1700人とあり、日本でも珍しい眼病に効く温泉とされていた。泉質は含食塩硫化水素泉(野口?喜三郎博士鑑定)。1961(昭和36)年の水害により旅館が流出。その後、一部地形を削剥・築堤して現在の位置に旅館が再建された。1974(昭和49)当時の経営者は阿部弘司氏。温泉所有者は秋田県鹿角市八幡平蛇沢の阿部金次郎氏と記録されている。1987(昭和62)年当時の源泉は川原の湯を使用している。岩の湯は1975(昭和50)年頃から温度が低下し、現在は約35℃の温泉が毎分3L程度湧出している。上の湯は1978(昭和53)年~55年の旅館改築及び駐車場の拡張で消失した。中庭の湯は90℃以上あるが、石垣の間から熊沢川に漏出している。
    銭川温泉のWeb銭川温泉の出来は素晴らしかった。あとはこれにもう少し泉質(成分分析書の記載ー適応症含むー)についての記載があれば何も言うことはないと思うほどの出来だった。温泉狂は湯治宿を調べるにあたって、いくつかのWebを訪問したが、ここが一番温泉宿、湯治宿として充実したWebだった。料金設定(布団なしオンドル個室布団なし素泊まり3170円/泊 (税込)、連泊値引き14泊以上ー300円、食事やアメニティなどの料金も)もきちんと書いてあり、マルシェやイベントも充実しているばかりか、Webのデザイン性にも感激した温泉宿だった。冬季間12月~4月中旬は不定休。

  • 銭川温泉内湯

    銭川温泉内湯

    銭川温泉内湯。泉質はアルカリ性単純泉、源泉温度77.1°C、PH5.8。秋田県分析科学センターの平成13年の分析では、泉質は単純温泉、源泉温度55.3度。主な成分はナトリウムイオン91.8g、炭酸水素イオン88.1g硫酸イオン76.1gとなっている。(PHは不明)
    また、秋田県衛生科学研究所と秋田大学鉱山研究所との共同研究では「銭川温泉の一部の源泉で泉質が年々変化したり, 銭川温泉の変化が大沼地熱発電所の影響によるものであるという見解を示す人がいる一方,この見解に対しては根拠となる事実は何もないという反論(小澤,1987) も為されている。」また、別の個所では「銭川温泉は約70m の間に旅館が利用している岩の湯40.4度、PH7.26の,中風呂の湯56.1度、PH7.45,中庭の湯93.8度、PH7.89,川原の湯74.8度、PH7.93,川原の湯(間欠泉)98.4度、PH8.02 の5個の源泉と,その他に数個の自然湧出泉がある。」の記載があった。

  • 東トロコ温泉

    トロコ温泉

    東トロコ温泉も・・・

  • トロコ温泉

    トロコ温泉

    倒壊したトロコ温泉

  • 大沼温泉レークイン全景

    大沼温泉

    大沼温泉レークイン全景

  • 大沼温泉露天風呂

    大沼温泉

    大沼温泉露天風呂

  • 大沼温泉内風呂

    大沼温泉

    大沼温泉内風呂

  • 後生掛温泉全景

    後生掛温泉

    後生掛温泉全景

  • 後生掛温泉入口

    後生掛温泉

    後生掛温泉入口

  • 後生掛温泉オンドル宿舎

    後生掛温泉

    後生掛温泉オンドル宿舎

  • 後生掛温泉オンドル宿舎個室

    後生掛温泉

    後生掛温泉オンドル宿舎個室

  • 後生掛温泉内風呂

    後生掛温泉

    後生掛温泉内風呂

  • 後生掛温泉箱蒸し

    後生掛温泉

    後生掛温泉箱蒸し

  • 蒸ノ湯温泉全景

    蒸ノ湯温泉

    蒸ノ湯温泉全景

  • 蒸ノ湯温泉 旅館内神社

    蒸ノ湯温泉

    蒸ノ湯温泉旅館内神社。金精様が祀ってある。

  • 蒸ノ湯温泉オンドル小屋

    蒸ノ湯温泉

    蒸ノ湯温泉オンドル小屋(地熱浴)

  • 蒸ノ湯温泉露天風呂全景

    蒸ノ湯温泉

    蒸ノ湯温露天風呂全景

  • 蒸ノ湯温泉露天風呂

    蒸ノ湯温泉

    蒸ノ湯温露天風呂

  • 蒸ノ湯温泉内湯

    蒸ノ湯温泉

    蒸ノ湯温泉内湯

  • 蒸ノ湯温泉内湯

    蒸ノ湯温泉

    蒸ノ湯温泉内湯

  • 蒸ノ湯温泉内湯の外の露天風呂

    蒸ノ湯温泉

    蒸ノ湯温泉内湯の外の露天風呂

  • 藤七温泉全景

    藤七温泉

    藤七温泉全景

  • 藤七温泉入口

    藤七温泉

    藤七温泉入口

  • 藤七温泉内湯

    藤七温泉

    藤七温泉内湯

  • 藤七温泉露天風呂全景

    藤七温泉

    藤七温泉露天風呂全景

  • 藤七温泉露天風呂

    藤七温泉

    藤七温泉露天風呂

  • ホーム><前へ><次へ

 

© 2012 onsenkyo. All rights reserved.